日本本土の空襲の状況を一覧で表すと次のようになります
区分 |
空襲を受けた主な都市 複数の空襲のある場合は規模の顕著な空襲のみ |
参考事項 空襲の性格 |
第1期 |
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昭和17年4月18日~昭和19年 |
■昭和17年 4/18 東京・横浜・川崎・ 名古屋・四日市・神戸
■昭和19年
10/25 長崎県大村市海軍鎮守府・海軍工廠 11/15 福岡県大牟田市東北工業地帯空襲 11/21 熊本県熊本市 疎開船対馬丸沈没
11/28 長崎県佐世保市 10/10 沖縄県 11/24 東京都武蔵野市中島飛行機製作所(初本土都市空襲B29 900) |
■昭和17年 7/2~7/3 米英軍によるハンブルグ夜間大空襲 犠牲者40,000名以上 (絨毯爆撃)-英軍による夜間空襲の試み
11/25 マキン、タラワ両島の守備隊全滅 |
第2期 |
参考事項
空襲の性格 |
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昭和19年11月24日~昭和20年2月下旬 |
■昭和19年
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■昭和19年
12/7 東南海 地震 |
第3期 |
参考事項 空襲の性格 |
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昭和20年3月上旬~5月下旬 |
3/10 東京都墨東地区(下町空襲) 東京大空襲 3/10 千葉県銚子市空襲 3/11 愛知県名古屋市空襲 3/12 三重県津市空襲 3/13 大阪府大阪市港区空襲 3/13 大阪府堺市空襲 3/17 福岡県北九州市(小倉空襲 3/17 兵庫県神戸大空襲 3/17 大阪府岸和田市空襲 3/18 大分県大分市ほか各地域空襲 3/18 鹿児島県鹿児島市空襲 3/19 愛知県名古屋市空襲 東京は全部で106回名古屋 は63回大阪は33回空襲を受けている 3/19 三重県津市空襲 3/19 広島県呉市呉軍港攻防 3/25 愛知県名古屋市空襲 3/25 愛知県春日井市空襲 3/27 福岡県北九州市小倉市大空襲 3/27 福岡県太刀洗町空襲 3/31 福岡県太刀洗町空襲 4/13 東京都城北大空襲 豊島・渋谷・向島。深川 4/15 東京都城南空襲城南京浜大空襲 羽田・川崎・蒲田-川崎市も空襲 4/21 鹿児島県鹿児島市空襲 5/10 山口県周南市空襲 5/24 東京都千代田区・中央区大空襲 麹町・麻布・牛込・本郷 5/25 東京都 山手大空襲 新宿・世田谷・中野・赤坂・皇居炎上 5/29 神奈川県横浜市空襲 5/31 臺湾台北市空襲 |
カーチス・ルメイによる低空からの焼夷弾による焦土作戦の開始。大都市中心の夜間「都市無差別爆撃」空襲の時期。
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参考事項
空襲の性格 |
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昭和20年6月上旬~昭和19年7月上旬 |
4/2 東京都武蔵野市中島飛行機
4/3 群馬県大泉町中島飛行機 4/4 群馬県太田市空襲 4/4 東京都武蔵野市中島飛行機 4/4 東京都立川市 4/7 愛知県名古屋市空襲 4/7 三重県津市空襲 4/8 鹿児島県鹿児島市空襲 4/11 静岡県沼津市空襲 4/27 福島県 郡山市空襲 4/1 東京都武蔵野中島飛行機 4/12 東京都田無市空襲 4/13 東京都城北地区空襲 4/15 東京都城空襲南地区 4/16 神奈川県川崎大空襲 4/21 大分県宇佐市空襲 4/21 鹿児島県鹿児島市空襲 4/23 静岡県沼津市空襲 4/26 鹿児島加治木町空襲 5/3 高知県野市町空襲 5/4 静岡県沼津市空襲 5/5 広島県呉市空襲海軍工廠 5/5 鹿児島県指宿市海軍航空隊 5/10 山口県徳山市空襲第三海軍燃料廠空襲 5/11 兵庫県神戸市空襲 5/12 鹿児島県鹿児島市空襲 5/13 熊本県西合志町傷痍軍人療養所 5/14 愛知県名古屋市 5/17 静岡県沼津市 5/17 愛知県名古屋市 5/19 静岡県磐田町 5/19 長野県穂高町 5/25 東京都港区空襲 5/28 静岡県沼津市空襲 5/29 神奈川県横浜市空襲 6/1 兵庫県尼崎市空襲 6/10 茨城県日立市空襲空襲 6/17 鹿児島県鹿児島空襲 6/18 静岡県浜松市空襲 6/19 福岡県福岡市空襲 6/19 静岡県静岡市空襲 6/19 愛知県豊橋市空襲 6/22 兵庫県姫路市空襲 6/22 岐阜県各務原市空襲 6/22 岡山県水島市空襲
6/26 京都府京都市西陣空襲 6/28 広島県呉市空襲 6/29 長崎県佐世保市空襲 6/29 岡山県岡山市空襲 |
●都市無差別爆撃の地方主要都市に波及の時期 。艦載機による飛行場ほか軍需施設への攻撃。
5月8日連合国はドイツの降伏文書調印に合わせあわせ 日本に対して降伏勧告を行うが日本は「戦争遂行声明」の形でこれを拒否する。そのための報復措置としての性 格の強い空襲再開となった。
6/23 沖縄戦終結 6/26 国際連合発足(加盟50カ国)。 7/1 戦災に伴い配給機構を整理、公営総合配給所 を設置 7/1 大蔵省、全国銀行預金共通支払制度を実施
アメリカ陸軍第20航空部隊の報告書は 6月15日の大阪空襲で「指定工業集中都市」の攻撃は終了したとしている。これ以後の空襲は、都市空襲(無差別爆撃)の方向性となる |
第5期 |
参考事項
空襲の性格 |
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昭和20年7月中旬~昭和19年7月下旬 |
7/3 香川県高松市空襲 7/3 高知県高知市空襲 7/3 徳島県徳島市空襲 7/3 兵庫県姫路市空襲 7/6 千葉県千葉市空襲 7/6 兵庫県明石市空襲 7/6 静岡県清水市空襲 7/6 山梨県甲府市空襲 7/12 福井県敦賀市空襲 7/12 栃木県宇都宮市空襲 7/12 愛媛県宇和島市空襲 7/12 愛知県一宮市空襲 7/13 岐阜県大垣市空襲 7/14 青森県青森市青函連絡船空爆 7/14 青森県むつ市大湊空襲 7/14 青森県八戸市空襲 7/14 岩手県釜石市艦砲射撃 7/14 北海道全域空襲 7/15 北海道室蘭市艦砲射撃 7/15 愛知県半田市空襲 7/16 富山県高岡市空襲 7/16 三重県津市空襲 7/16 神奈川県平塚市空襲 7/16 大分県大分市空襲 7/16 神奈川県平塚市空襲 7/17 三重県桑名市空襲 7/17 茨城県日立市艦砲射撃 7/17 千葉県白浜町野島崎艦砲射撃 7/17 静岡県沼津市空襲 7/18 千葉県佐倉市佐倉操車場 7/19 千葉県銚子市空襲 7/19 茨城県日立市空襲 7/19 新潟県新潟市新潟港 7/19 京都府 京都阪神大空襲 長岡京市空襲 7/19 愛知県岡崎市空襲 7/19 福井県福井市空襲 7/20 新潟県長岡市空襲 7/20 富山県富山市空襲 7/22 高知県大方町空襲 7/22 高知県土佐山田町空襲 7/24 富山県富山市空襲 7/24 愛知県名古屋市空襲 7/24 愛知県半田空襲市 7/24 岐阜県大垣空襲市 パンプキン爆弾投 7/24 三重県津市空襲 新宮市艦砲射撃 7/24 大阪府大阪市空襲 7/24 和歌山県新宮市艦砲射撃 7/25 広島県呉市呉軍港空爆 7/25 神奈川県川崎市空襲 7/26 静岡県島田市空襲 パンプキン爆弾投下 7/26 富山県富山市空襲 パンプキン爆弾投下 7/26 大阪府大阪市空襲 パンプキン爆弾投下 7/26 山口県徳山市空襲 7/26 愛媛県松山市空襲 7/26 福島県いわき市平空襲 7/27 富山県富山市空襲 7/27 福岡県大牟田市空襲 7/27 熊本県荒尾市空襲 7/27 鹿児島県鹿児島市空襲 7/28 青森県青森市空襲 7/28 三重県宇治山田市空襲 7/28 群馬県太田市空襲 7/28 愛知県一宮市空襲 7/28 三重県津市空襲 7/28 兵庫県明石市空襲 7/28 広島県呉市空襲 7/28 大分県日出町空襲 7/29 東京都武蔵野市空襲 パンプキン爆弾投下 7/29 岐阜県大垣市空襲 7/29 京都府舞鶴市舞鶴軍港空襲 7/29 愛媛県宇和島市空襲 7/29 鹿児島県枕崎市空襲 7/29 静岡県浜松市艦砲射撃 7/30 山梨県富士吉田市武蔵航空 7/31 静岡県清水市艦砲射撃 7/31 長崎県川棚町空襲 8/1 千葉県銚子市空襲 |
●人口10万以下の地方中小都市への無差別爆撃波及の時期 艦載機による軍事基地・軍需工場・鉄道施設等への機銃攻撃の激化、イギリス軍の加担
7/1 戦災に伴い配給機構を整理、公営総合配給所を設置 7/20 パンプキン爆弾(模擬原爆)投下(新居浜・大津・東京・いわき・長岡など8/14まで各地に約50発投下) 7/22 小磯内閣成立 7/31 農商省、どんぐりの採集目標を500万石と発表
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第6期 |
参考事項
空襲の性格 |
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昭和20年8月上旬~終戦 |
8/1 新潟県長岡市空襲 8/1 東京八王子市空襲 8/2 茨城県水戸市空襲 8/2 富山県富山市空襲 8/3 静岡県沼津市空襲 8/5 群馬県前橋市空襲 8/5 愛媛県今治市空襲 8/6 兵庫県神戸市空襲 8/6 兵庫県芦屋市空襲 8/6 広島県広島市原爆投下 8/6 鹿児島県鹿児島市空襲 8/7 愛知県豊川市海軍工廠空爆 8/7 福岡県大牟田市空襲 8/8 大阪府岸和田市空襲 8/8 広島県福山市空襲 8/8 福岡県北九州市八幡大空襲 8/9 長崎県長崎市原爆投下 8/9 青森県むつ市空襲 8/9 青森県八戸市空襲 8/9 岩手県釜石市艦砲射撃 8/10 岩手県花巻市空襲 8/10 岩手県一関市空襲 8/10 大阪府堺市空襲 8/10 熊本県熊本市空襲 8/11 福岡県久留米市空襲 8/11 鹿児島県加治木町空襲 8/13 山梨県大月市空襲 8/14 群馬県伊勢崎市空襲 8/14 群馬県太田市空襲 8/14 埼玉県熊谷市空襲 8/14 愛知県春日井市空襲 パンプキン爆弾投下 8/14 大阪府大阪市空襲大阪城 8/14 大阪府大阪市空襲京橋駅 8/14 山口県岩国市空襲 8/14 山口県光市海軍工廠空爆 8/15 神奈川県小田原市空襲 8/15 秋田県土崎空襲 |
●戦争終結に向けて無差別空襲、原爆投下。日本のポツダム宣言無視に対する報復的性格。 8/9 防空総本部、新型爆弾について白衣を着て横穴壕へ退避などの対策を発表) 8/10 連合国にポツダム宣言受諾を打電により通告 8/14 御前会議、ポツダム宣言受諾を決定。 日本ポツダム宣言受諾。中立国にポツダム宣言受諾を通告。中ソ不可侵条約締結。 8/15 正午、戦争終結の詔書を放送 8/15 鈴木内閣総辞職
8月15日終戦の詔勅発表以後の状況 8/16 ソ連軍、南樺太に侵攻開始(28日占領)。大本営、停戦命令を出す。 8/17 東久邇宮稔彦王内閣成立。天皇、停戦の勅旨。連合国の許可を得て皇族をサイゴン・シンガポール・南京・北京・新京に派遣し、勅旨を伝える。 8/18 ソ連軍、千島列島の占守島に侵攻。 8/19 フィリピン・ルソン島の日本軍部隊、停戦命令を受領。関東軍とソ連極東軍が停戦交渉開始。 8/20 樺太で真岡郵便電信局事件が起こる。 8/21 占守島の日ソ両軍、停戦する。 8/22 樺太からの引揚戦、小笠原丸、第2号新興丸、泰東丸 国籍不明の潜水艦の雷撃を受け沈 没犠牲者1708名以上(三船遭難事件) 8/25 ソ連軍、千島列島の松輪島を占領。 8/26 満州での戦闘が終わる。 8/28 ソ連軍、千島列島の択捉島を占領。 8/29 ソ連軍、千島列島のウルップ島を占領。 8/29 米軍第一陣150名が横浜に上陸。 8/30 連合軍最高司令官マッカーサー、厚木飛行場に到着。 9/1 ソ連軍、千島列島の国後島・歯舞群島を占領。 9/2 日本 降伏文書に調印 9/3 ソ連・中国にとっての対日勝利の日。ルソン島の日本軍降伏。 9/5 ソ連軍、千島列島の色丹島を占領。ソ連軍が北方四島の占領を完了。関東軍首脳部がハバロフスクへ移動、後に57万人がシベリア抑留となる。 9/9 中国派遣軍総司令官岡村寧次が降伏文書に南京で署名した。 9/13 「大本営」廃止 10/15 本土の日本軍、武装解除完了 |
表に示した都市名は、主要都市・都市絨毯爆撃の被害の大きかった都市のみを対象にしています。小規模な空襲および,昼間の軍事施設や工場など軍需施設に対するものや飛行場など艦載機による軍事施設、軍需工場およびその周辺都市や交通機関などへの爆撃攻撃は全期間を通して行われ夥しい回数になります。B29爆撃機による戦略爆撃、戦闘機による爆撃・機銃掃射などの空襲を含めると全期で、200都市以上が被害を受けているのです。